VIETNAM 2008

VIETNAM 2008

VIETNAM 2008

サイトリニューアルに合わせこれまで掲載していなかった写真もギャラリーとして公開しています。
そのひとつが2008年に訪れたベトナム・ホイアン。
この町は私の愛視聴番組「世界ふれあい街歩き」で知った町。今でこそベトナム・ダナンに直行便もあるくらい日本からもアクセスが良くリゾート地としても知られてるが、当時は日本人が気軽に足を運ぶような感じでは無かった。そしてそのホイアンはそのダナンから車で1時間ほどに位置する。
黄色い壁が印象的なホイアンの古い町並みは、世界遺産に登録されていて、長閑な雰囲気もあって番組で見たときには、「何ここ!?」とすぐにでも訪れたいと思ったほどだった。

Leica M8 / Carl Zeiss C Biogon 21mm F2.8

それから数ヶ月後、いろいろ計画を立てて訪れたホイアン。
この旅での機材は当時手に入れて間もないLEICA M8だった。
EPSON R-D1sからその楽しさを知ったレンジファインダー。
一眼レフではないカメラを持っての渡航はこの時が初めてだった。

レンズはCarl Zeiss C Sonnar 50mm F1.5。
Carl Zeiss C Biogon 21mm F2.8。
Voigtländer  Color-skopar 28mm F2.8の三本。
あらためて見るといいレンズばかりだが、次から次とレンズが欲しくなる時期で、残念ながら今はどれも手元に無い(汗)。特にColor-skopar 28mmは当時限定(?)で真鍮の美しいものだったが、今はディスコンになって手に入らない。レンズは手放したらもう買えないと思った方がいいね。

Leica M8 / Carl Zeiss C Sonnar 50mm F1.5

これまでの海外渡航での機材は、すべて一眼レフだった。ズームレンズも多用していた。中々訪れることの出来ない旅先では、100%のファインダーを覗きズームでフレーミングしシャッターを切る。確実である。
その一眼レフを持たない旅に、渡航前は何となく不安はあったものの、レンジファインダーでピントを合わせシャッターを落とすリズムはこの町にあっていた。特に手に納まる小さなボディと小さなレンズは人々に威圧感を与えない。この以降、旅のカメラに大柄な機材は持って出ることはなくなった。旅先での自然体の光景を捉えるにはレンジファインダーはいいものだ。時に失敗写真も多発する。それはそれで旅の想い出でもある。

今回、このギャラリーを公開するため改めて写真を見返した。
12年前の写真である。何かすごい新鮮なものだった。
今は出掛ける前に、こんな写真を撮りたいとか色々思い描いて旅立つが、この当時はその欲が何もない。ただただ歩き感じたままにシャッターを落とす。その行為だけだった。何か自身の原点を気づかされた気がする。

また、LEICA M8と一緒にRICOH GR Digital2にワイコンを着けて持ち歩いていた。そのGRで撮った写真もギャラリーに載せようと思って見返したが、どれもピンと来ない。当時は街中で軽快に沢山シャッターを切ったが今見るとその写真はどれも心に響かないのだ。ノーファインダーで撮った写真も多い。やはり写真は自分の眼でファインダーを覗き撮ったもので無ければ気持ちは伝わらない。
私の写真に対するこだわりでもあるが、改めて感じた事だ。

Leica M8 / Carl Zeiss C Biogon 21mm F2.8

当時、ホイアンと共にホーチミンも歩いた。
写真を見返すとまた訪れたくなるのが人情だが、同じ町に再訪してもまた同じ感覚で撮れるものではない。訪れた先の何気ない日常を、すべてドラマチックに感じられるのは初めて訪れた時だけだろう。
その感動を素直にカメラに納める楽しさと同時に、二度目の旅こそが写真の真価が問われる。それが中々超えられるものではない。だからこそまた訪れたくなるものだ。

Leica M8 / Carl Zeiss C Sonnar 50mm F1.5
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2 Comments

    • ありがとうございます!
      その時代を写すので写真はいいですね。

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