LEICA SL × LEICA SL2

LEICA SL × LEICA SL2

LEICA SL × LEICA SL2

LEICA SLを手に入れたのは今年の冬だった。以前のブログでもその魅力を記載したものだが、5年の歳月を得た旧型ではあるものの、そのポテンシャルの高さは、LEICAユーザーにとって気持ちよい使い心地であり、写り、画作りは本当に素晴らしいものだと感じた。
あれから数ヶ月、LEICA SLを仕事カメラとしても本格的に使っていきたいと思い、8月終わりにLEICA SL2を追加購入した。決して安いカメラではないが清水の舞台からと言った感じだ。しかし、仕事機材として使っていこうと思うと最低一つのマウントで二台のカメラは欲しい。もちろんサブ機はFUJIFILMのXであってもいいのだが、ロケ等になるとマウントが違えばレンズも増え、バッテリーや周辺機器も合わせると大所帯となる。XはXとしてのアドバンテージもあるのでX-H1とX-Pro3のコンビネーションで撮影先に合わせて持ち出すこととする。

前置きはさておき、LEICA SLとLEICA SL2。このお気に入りの二台について個人的な想いを書いておこうと思った。一般的に2型は1型の進化形というのものだが、LEICAに関してはそうではない。それぞれの良さがあり個性がある。その魅力とウイークポイントについいて個人的な観点から綴ってみる。

LEICA SL
LEICA SL / SUMMILUX 50mm F1.4 ASPH.

デザイン
これは好みによる部分も多いが、圧倒的にSLの方がいい。ソリッドで垂直に立ち上がるファインダー正面のロゴ周り。ここがとにかくカッコイイ。そのほかも全てに無駄なあしらいが無く、まさにデザインスケッチからそのまま出来上がったかのようなデザイン。GPSユニットの出っ張りが残念と言えばそうだが、それを差し引いても美しいデザインだと思う。
それから見るとSL2はやや普通のカメラぽくなってしまっている。もちろんシルエットはSLのデザインを踏襲しているので美しさは変わらないが、やはり初代SLの潔いデザインには勝てない。SLはプロダクトデザインとしてだけでも所有したいカメラだと思う。

操作性
持ちやすさは圧倒的にSL2に軍配があがる。内側にくぼんでいるグリップ部分はラバー状で非常に持ちやすい。その恩恵もあってやや重量アップのSL2の方が軽く感じるくらいだ。
インターフェイスに関しては所謂M型で言うところのLEICA M TYP240時代とLEICA M10-Pとの違いがある。これは二台を同時に使用する場合にかなり戸惑うポイントでもある。どちらが良いかと言えばどちらもそれぞれにいいのだが、出来れば初代SLのインターフェイスのまま踏襲してくれてもよかったんじゃないかと思う。とにかく初代SLのボタン類には一切のレタリングが無く、まさにSLの美しさのポイントでもあるが、同時にユーザーが各ボタンにキーを割り当ててカスタマイズ出来るので非常によくできたシステムだった。もちろんSL2のメニューのTOP画面もタッチ操作で扱いやすいし、M10-Pと同時使用の際は好都合だ。いずれにしてもよくできているインターフェイスなので、今後大きな変更はやめて欲しい。
仕事カメラとして一番重要に思うのはこの辺りのインターフェイスの操作性である。撮影現場で一切迷わず操作できることは何よりも大切な部分。その点からLEICA SLは1型も2型もよく考えられている。直感的でどれを触ったらどうなるというのがそれこそマニュアル無しでも理解できる。階層ばかり深く大量の設定項目に目眩するようなカメラはユーザーの事を考えていない。その点からしてもLEICAのインターフェイスは素晴らしいと思う。さらにGUIグラフィックが美しい。これはもうデザイナーである私にとって何より嬉しい部分だ。

画質
ここが一番大事なところだろう。先ず画の性格がかなり違うものとなっている。SLの画はまさにLEICAの画と言える。彩度は抑え気味で2400万画素のセンサーはピッチのバランスもよく、非常に立体感のある画だ。それは35mm判センサーでありながら中判に負けない表現力がある。
それに対しSL2の画は彩度もニュートラルで一般に受け入れやすい美しい画像だろう。解像度は4700万画素とかなりの高解像度で、非常に繊細だ。その分、画のパンチ力は弱い気もしてSLのような力強さは感じにくい。しかし解像度の高さによる立体感は素晴らしいものがある。さらにボディ内センサーシフトにより、ブレのないシャープさは別次元で、SIGMAのARTシリーズの描写を最大限に写し出してくれている。これは純正のLEICA SLレンズでも同様だろう。少し前ならこんな強烈な解像力の画を見ることなんか無かっただろうと思う。驚くべき画質である。

撮影感覚
実はこの部分はLEICAを選ぶ者にとってさらに重要ポイントかも知れない。
シャッターフォーリングはSL2の方が好みだ。軽やかで心なしか金属的なシャッター音。SLのシャッターも悪くないがSL2の方が囁くようで心地いい。
そしてファインダーはいずれも見えがいいのだがSL2の方が鮮やかでリアルな表現に近い。LEICAな好みを言えばSLのややフェードのかかった画はアーティスト的な気持ちを高揚させてくれたりする。この辺も好みだろう。そのほか、起動や操作系のレスポンスは圧倒的にSL2が勝っている。バッファの容量も含めて本気で仕事で使おうと思うならSL2だろう。もちろん、AF等のレスポンスも別次元だ。AIの動体追尾もちゃんと使っていないが中々使えるものだろうと思う。

総合
ここまで来るとどちらがいいというと言うよりどちらもいい。ポテンシャルは圧倒的にSL2だが、それが必要なのか?というところだろう。仕事で使う上に置いて4700画素はアドバンテージではあるが、いかんせん非圧縮のRAWデータは1カット100MB近い。スチール撮影でメディア残量が無くなるなんてここ最近無かったが、その連続で思わず大容量メディアを買い足した。APS-Cのクロップモードで2000万画素のモードもあるがRAWはフルで記録されているのでなんの軽量化にもならない・・・。
そのほか、LEICA SL2はもちろんLEICA独自の開発であるものの、Lアライアンス仲間のパナソニックのS1Rとかなり共通の仕様も多く、サードパーティ製の周辺機器も使えるものが多く汎用性も高い。SLよりも癖の強さが無く、変態カメラを振り回している感が少ない。第一線で当たり前に活躍できる一流選手と言っていいだろう。これは非常にありがたい部分だ。

個人的な答え
LEICA Mレンズなどをマウントアダプターを介し、大きく見えのいいファインダーを覗きながら撮影を楽しむならLEICA SLがあればいいだろう。最新の高性能レンズを装着して素晴らしい解像力を求めるなら断然SL2になる。プライベートでSUMMILUXなんかを一本付けて出掛けるならSLを選ぶかな。しかし、もし海外にSLを持っていくことがあれば、折角なのでSL2を選ぶかも知れない(笑)。ま、いずれにしてLEICA SL、SL2ともに素晴らしいカメラだと思う。

LEICA SL2 / SIGMA 85mm F1.4 DG DN

カメラはLEICAか、それ以外かと言われる。
LEICA Mにおいて使われる言葉だと思うが、LEICA SLにも置いてもそれを感じる。仕事カメラとして35mm判デジタルはキヤノンから始まり、ニコン、ソニーなども使ってきたが、LEICA SLはそれらのどれとも違う。LEICAとして確固たるこだわりを感じる。それは何ものでも無くLEICAだ。

もちろん万人勧められるカメラではない。プライベートはもちろん仕事もLEICAで撮りたいと思う者のカメラだとだろう。そして私は仕事でLEICA SLを使う。そう言い切れるカメラだ。

LEICA SL / LEICA SL2
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