オリジナルカラーモードを創る FUJIFILM X-PRO3

人それぞれ自分の作品には独自の画作りをしてトーンを創りあげているもの。
私自身、ほとんどの写真はRAWからCapture OneやLightroomにてトーンカーブや彩度をはじめ様々なパラメータを触り時間をかけて追い込み仕上げています。
よく写真のレシピはどんな感じですか？と聞かれますが、写真によって具合が全て異なるのでひと言では言えないのですが、今回はこれがレシピという訳ではないものの、私なりのカラーモードの一つの生み出し方を紹介します。少し参考になれば。

TAKAHASHI FORESTCHROME

「TAKAHASHI FORESTCHROME」ややグリーンがかったかすんだトーンとして命名しました（割と適当）。

FUJIFILMは色がいいと言われます。私自身その色をそのまま使うことは無いですが、安定したカラーバランスを持つFUJIFILMの画作りなので、自分の色味に落とし込むのにも非常に扱いやすいと言えます。
この「TAKAHASHI CHROME」もFUJIFILMのカラーバランスをベースにしています。

映像の世界で言うカラーコレクションやグレーディングなどは、様々なやり方がありますが、手っ取り早くセッティングをするにはホワイトバランスでコントロールするのもいいでしょう。
現像ソフトで「色温度」「色合い」を触っていけば様々な色味に転がっていきます。これを撮影時にカメラ側で決めうちしていくのは中々大変なもの。やはりオートホワイトバランスを使うのが有効です。
カメラのオートホワイトバランスと言うものはすこぶる優秀で、特にFIJIFILMのそれはまさに絶妙です。様々な色温度が合わさる室内に外光なんて差し込んでいる環境でも的確にホワイトバランスを取ってくます。それを利用し「WBシフト」で色合いを作っていきます。

「TAKAHASHI FORESTCHROME」は
R:-1
B:-4
としてます。

これはカメラのオートホワイトバランスを基準にカラーシフトしてるので常に決まった色温度、色合いになるのではなく、状況に応じていい色被りを生み出してくれます。
このホワイトバランス設定は当然RAWデータにも記録されているのでMac上でRAWを開いてもこのホワイトバランスでカラートーンは変わらない事になります。

あとはトーンカーブやコントラスト、彩度など調整し仕上げて行きます。
実はここがかなり重要だったりもしますが、ここらは作者それぞれの描く世界なので、ぜひご自身で。

ちなみにその他のセッティングとして

「TAKAHASHI WARMCHROME」
R:5
B:-6

「TAKAHASHI CINECHROME」
R:4
B:-3

などなど、カスタム登録してシーンに合わせて撮影しています。

もし参考になりましたら、自身のセッティングを作成してオリジナルのクロームを楽しんでもらえれば。